こんにちは 言語聴覚士(ST)の園田です。
今日は、私がSTという仕事を通して大切にしているコミュニケーションについての考え方をお話させて頂きます。
良かったら、皆さんも一緒に考えてみて下さい。
コミュニケーションの目的
コミュニケーションとは以下のように定義されています
goo辞書より
では何故皆さんは人とコミュニケーションを取るのでしょうか?
家族や友だちと楽しく過ごす、学校や会社での人間関係をつくる、地域の人たちとの交流を深める、勉強・仕事・趣味等に関する情報収集等etc…実に様々な目的があると思います。
しかし、インターネットや様々なSNSというツールの発展により、日々膨大な情報が溢れかえる中で、情報発信・情報収取という側面のみのスピードや効率性が重視されているのではないでしょうか?
また、その情報が本当に正しいのか?
対話型AIであるChatGPTの登場で、よりその問題は大きく、複雑になっていく事が考えられますよね。
コミュニケーションについては以下のような説明が補足されているものもあります。
「コミュニケーション」という語は多種多様な用いられ方をしている。一般に「コミュニケーション」というのは、情報の伝達だけが起きれば充分に成立したとは見なされておらず、人間と人間の間で、《意志の疎通》が行われたり、《心や気持ちの通い合い》が行われたり、《互いに理解し合う》ことが起きたりして、はじめてコミュニケーションが成立した、といった説明を補っているものもある[注 1]。
Wikipediaより
2つのコミュニケーション
コミュニケーションの大きく分けて2つの手段があると言われています。
1つ目は言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)と言い、話し言葉や文字を介して行われるコミュニケーションです。
そしてもう一つは言語以外の手がかりを用いる非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)と言い、表情や身振り手ぶり等を介して行われるコミュニケーションです。
ノンバーバルコミュニケーションが大切
メラビアンの法則
メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアン氏が唱えた法則であり。言語と非言語がコミュニケーションにおいて、人に影響を与える情報の割合について調べた研究の結果から得られた法則です。
- 言語情報(話の内容など):7%
- 聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):38%
- 視覚情報(見た目など):55%
この結果から、話し手から受け取る情報として、「言語情報は7%」「非言語情報は計93%」であり、非言語情報が重要であるということが分かりました。
現代社会において仕事やプライベートでの生活を効率よく進める為に、言語を介した”情報”は大切であると思います。しかし、私は普段STという仕事を通し、失語症や構音障害等で言葉を介してのコミュケーションが難しい方と接する中で、非言語情報を介して行われるコミュニケーションである、”意思疎通”や”相互理解”の重要性を実感する毎日です。
それと同時に情報が氾濫する”量”や”スピード”を重視したコミュニケーションだけではなく、意思疎通や相互理解という自分や相手の思いや気持ちを理解する”質”や”間”のコミュニケーションが大切であると思います。
そのカギは”相手をしっかり見る”そして”待つ”ことであると思います。
皆さんはどう思われますか?
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